小川糸さん著の「針と糸」を読んだ。
小川さんは2008年に仕事でベルリンに数日滞在した時人々がとても自由に、楽しそうに暮らしている姿が印象に残った。
以来、足蹴くベルリンに通う様になりその後ベルリンにアパートを借りて日本とドイツを行き来する生活となった。
この本を読んでいるとベルリンに短期なら住んでもいいかなと思うようになった、しかし冬は厳しい様なので冬以外の季節に。
ヨーロッパ全体に言えることだけど、日曜日はお店などがほとんど休みになる、しかるに日本は日曜日が書き入れ時とばかりにお店が開いている、そしてコンビニ等は24時間営業、日曜店に閉まっているならその前に買いだめをしておけばよいだけの事。
何故そこまでして日本人は働くのか?
「対等な関係」ドイツではお店でも決して客が偉いのではなく店の人と客は対等である。
日本では圧倒的に客が偉くてお金を受けとる側はしもべのようだ。
ドイツでは国民全員がなんらかの健康保険に入る義務があり、医療にお金がかからない、大病をして入院しても自己負担はほぼ発生しない、出産も無料、産後のケアもかなり保険でカバーできる、大学まで教育は無償、日々の生活費があれば大きな出費がない、当然税金は高いけれど払った税金がきちんと自分たちの元に戻ってくると実感できる。
「ベルリンのもったいない精神」ベルリンではまだまだ使える物をゴミとして処分することはありえない、自分が不要になった物でも他の人には使えるかもしれない。不用品は家の前に置いておくと必要な人が持ち帰るそうだ。
我が家の近くの粗大ごみ置き場にはまだまだ使えそうな物が沢山捨ててある、日本は金を払って捨てる「もったいない精神」はどこへ行ったの?
今日は「土用の丑の日」「恵方巻・バレンタイン・クリスマスケーキ」等々は我が家には関係無い、恵方巻の日の翌日に大量の売れ残りを廃棄などとTVで観るたびに悲しい。
ベルリンには「つまずきの石」と呼ばれる四角い十センチ程の金属製のプレートが歩道に埋められているらしい、このプレートには人の名前と生年、死亡年、亡くなった場所が記されている、ナチス政権によって殺された人達、未来永劫に渡り自らが犯した罪を語り次いでいくのだそうだ。
ずいぶん、日本とドイツには違いがある、勿論ドイツにも悪い面はあるだろうが日本が学ぶべき事が多いと感じる。